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延期されていたAndroid11 β1がリリース開始

米Google社は2020年6月10日(現地時間)に、次期モバイルOSである「Android 11」のβ1(ベータ版)をリリースしました。β1は現在、Pixel 2以上のPixelシリーズにインストールすることが可能であり、随時、他の端末にもインストールができるよう計画されています。
「Android 11」は、それぞれ3つのデベロッパープレビュー版とベータ版を公開したのち、2020年第3四半期(7月〜9月)に正式版がリリースされる予定です。
この記事では、人とのコミュニケーションやデバイスコントロール、プライバシー関連のそれぞれの機能に焦点が充てられた「Android 11」の新機能について、それぞれご紹介します。

人とのコミュニケーション機能

「Conversations(会話)」カード
スマートフォンの画面を上から下にスワイプすることで表示される通知画面に、「Conversations(会話)」カードが追加されました。
「Conversations(会話)」カードには、「Google Meet」「Google Duo」といった Googleが提供しているコミュニケーションアプリから、Twitter・Facebook(Messenger)などのSNSアプリでの着信がまとめて表示されます。
そのため、わざわざ個々のアプリを開かなくても、“何のアプリで”“誰から”“どんなメッセージが届いているのか”をすぐに一覧で確認することができるようになりました。
また、個々のカードをタップすることで表示の優先順位を上げたり、返信のリマインダーを設定することもできます。

「Bubbles」
「Bubbles」は、会話相手のアイコンを、スマートフォンの画面上方にバブル(泡)のように表示する機能です。こちらは、Facebook Messengerの「チャットヘッド」と近しい機能といえます。
Bubblesを活用することで、マルチタスク中でも会話にアクセスしやすくなるのが大きなメリット。各メッセンジャーアプリがBubblesに対応することでバブルを表示することができます。

「Gboard」で入力候補を自動サジェスト
Androidの純正キーボードアプリ「Gboard」を使用することで、Gmailの「スマートリプライ」のように、会話の内容に沿った入力候補を複数が提示されるようになります。
テキスト以外に絵文字も提示されるため、よりスムーズなメッセージのやり取りが可能になります。

デバイスコントロール機能

電源ボタンの長押し機能が充実
電源ボタンを長押しすることで、「Google Home」の操作カートやモバイル決済ツールなどを表示することができます。Google Homeで管理しているそれぞれの電化製品も、表示されたカードをタップすることで操作が可能です。
また、購入している飛行機の搭乗券も表示することができ、すぐに取り出して使いたい物を入れた“ポケット”のような機能として活用できます。
メディアコントロール
音楽や動画の出力先を切り替える「メディアコントロール」機能が、「クイック設定」の下に表示されるようになりました。
それにより、端末や外部接続機からそれぞれ再生している音楽や動画に対して、音声出力先をイヤフォンからスマートスピーカーに切り替えたり、ボリュームを変えたり、曲を飛ばしたりすることが可能になりました。

プライバシー関連機能
「マイクやカメラ、位置情報へのアクセスを1回限り許可できる」「アプリにあるプライバシー関連機能を使用するごとに権限をリクエストされる」など、プライバシーに関する機能もそれぞれ追加されました。
また、長期間使わなかったアプリの権限が自動的にリセットされる機能も備わり、長らく使用していなかったアプリを簡単にリストアップしてアンインストールすることもできます。

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