ユーザーに◯○させるな! UI改善ポイントを押さえて「使われるアプリ」になる!
アプリのデザインを構築する上で重要なことは、良いUIデザインのものを作ることです。UIとはユーザインターフェースの略称です。ユーザインターフェースとは、コンピュータとユーザーが情報をやりとりするための接点です。つまりアプリにおけるUIデザインとは、アプリとユーザーが情報をやりとりするための接点をデザインすることです。したがって良いUIデザインとは、ユーザーがそのアプリをスムーズに使えるようなデザインを指します。そこで本記事では、良いUIデザインのアプリを構築するための鉄則と、それを達成するためのポイントをいくつかご紹介します。
良いUIデザインのアプリを構築するための鉄則は、”ユーザーに「考え」させないこと”です。つまり、ユーザーが考えなくてもそれが何か分かるデザインにすることです。具体的には、そのボタンはクリックできるのか・クリックしたら何が起こるのか・どこに情報があるのか・このページはどこにあるのか・この言葉はどういう意味なのかなどを、ユーザーが考えたり迷ったりすることなく自明のものとして判断できるデザインが「ユーザーに考えさせないデザイン」と言えるでしょう。ではこれから、そのようなデザインを構築するために最初に行うべきことと、それを踏まえた上で行うと良いポイントを11個述べます。
UIのポイント11選
最初に行うべきことはユーザーテストです。良いUIデザインのゴールは、ユーザーの「?」をなくすことです。そのために効果的なのが、このユーザーテストです。これは自分以外のユーザにWebサイトやアプリをある状況・目的で利用してもらい、迷わず問題なく使えたかを確認することです。ユーザテストを行うことでユーザーの「?」を発見することができ、UIデザインの改善に大きくつながります。
明確化
この結果を踏まえて行うべきポイントの1つ目は、何をする画面なのかを明確化することです。同じ粒度の情報が多いと、ユーザーは何をすべきかわからず操作が面倒になってしまいます。よって情報に差をつけて、直感的に何をするかが伝わる画面にしましょう。
プッシュ施策
2つ目は、ユーザーに納得感を与えるプッシュ施策を行うことです。アプリ側がやって欲しいことをユーザーに勝手に押し付けるのは良くありません。そこでプッシュする施策はユーザーの行動に合わせ、なぜプッシュをおススメされるのか納得感を与える工夫をすると良いでしょう。
選択肢を減らす
3つ目は、情報の選択肢を減らすことです。選択肢が1つ増えると、ユーザーの手間と考えることが増えてしまいます。したがって、選択肢はできるだけ少なくすると良いでしょう。
情報配置
4つ目は、ユーザーの理解の順番を意識して情報配置をすることです。3つ目の情報の選択肢を減らすことに加えて、どの順番で情報を見せるのかもユーザーの画面の理解を早める上で大切です。
推薦
5つ目は、ユーザーの行動に合わせて物やサービスを推薦をすることです。ある画面で、ユーザーが何をして何で迷うかを整理して設計すると、推薦の効果が上がるでしょう。
補足を足す
6つ目は、ユーザーの「?」に合わせて適切な補足を足すことです。UIデザインの改善は、ビジュアルデザインを大きく変えることではありません。たった一行の補足を足すだけでも、それによってユーザーの迷いが解決するのであれば、それは立派なUIデザインの改善と言うことができます。
情報の要素を減らす
7つ目は、情報の要素を減らすことです。
ユーザーの「?」に対応するコンテンツがあったとしても、元の要素が多すぎるとその情報に気づいてもらえない場合があります。ユーザーの「?」に応える要素を強調し、それ以外の要素を減らすことでユーザーが使いやすくなるでしょう。
統一感
8つ目は、要素の配置に統一感を持たせることです。
要素を配置する際には、ルールを決めて統一感を持たせて整列させると見やすくなります。
グループ化
9つ目は、関連性の高い要素をまとめてグループ化することです。
記載する要素の数は同じでも、グループ化することによって読み手が情報を受け取りやすくなります。
目立たせる
10個目は、重要な要素は他に比べて目立たせることです。具体的には、文字のサイズを大きくする・太字にする・フォントを変更する・装飾する・アイコンを設置するなどの方法が挙げられます。
類似要素には同じパターン
11個目は、類似要素には同じパターンを使うことです。例えば、見出しやリストの体裁を揃える・同じアイコンを使うなどの方法があります。同じパターンの反復で一貫性を保つことで意味が分かりやすくなり、ユーザーの考える負担を減らすことができます。
いかがでしょうか?このように、良いUIデザインのアプリを作るためにはユーザーの「?」を減らしてユーザーに考えさせない工夫をすることが必要です。まずはユーザーテストを行い、ユーザーの理解度や迷う要素を把握した上でUIデザインの改善に取り組みましょう。この記事が、アプリのデザインを構築するみなさまにとって少しでも役立つと幸いです。