開発前助言

アプリ開発が怖いほど楽になる「Firebase」

アプリ開発をされているみなさん、「Firebase」というモバイルプラットフォームはご存知ですか?これは、2011年にシリコンバレー発のスタートアップ・Firebase社がサービスを開始したMobile Backend as a Service(MBaas)です。MBaasとは、Webアプリやモバイルアプリのバックエンドで行う機能を提供するクラウドサービスのことです。このFirebaseはバックエンドの処理を代行してくれるため、アプリを開発する上で非常に役立ちます。そこで本記事では、Firebaseの便利な機能について詳しくご説明します。

Firebaseのメリット8選

Firebaseを使うと、主に次の8つのメリットがあります。

リアルタイムでデータ同期ができる

この機能は、クラウドホスト型 NoSQLデータベース「Firebase Realtime Database」という機能名で提供されていて、データはJSONフォーマットで保存されます。
この機能を使うと、ユーザー同士でデータをリアルタイムで保存・同期することができます。また、編集したデータはクラウドに保存されて数ミリ秒で各端末に同期されるため、ユーザー同士はリアルタイムで共同作業を行うこともできます。

複数の言語での開発が可能

Firebaseでは、Swift、Objective-C、Java、JavaScript、C++、Unityなど複数の言語での開発が可能です。
また、Facebook社が開発したJavaScriptのフレームワーク「React Native」にも対応しています。

サーバの管理や保守が不要

Firebaseを使うとバックエンド処理を代行してくれるため、クライアントサイドの開発に集中することができます。
またインフラ管理の時間と手間も省略できるため、アプリ開発者にかかる負担を大きく軽減することができます。さらに、サーバ管理・保守が不要であることによって節約効果も期待できます。Firebaseには無料プランがあり、有料プランも月額25ドルからとリーズナブルな料金になっているため、個人開発者でも利用しやすいのも特長です。

多機能

Firebaseには、リアルタイムデータベース・アナリティクス・クラウドメッセージング・クラッシュレポートなどアプリ開発に必要な機能が揃っています。
これらの複数の機能を組み合わせることで、より柔軟なアプリ開発ができます。

オフラインに対応

リアルタイムデータベースでは、先ほど説明したリアルタイムでのデータ保存・同期ができるというメリットの他に、iOSとAndroidのSDKではオフラインに対応しているという特長があります。「Firebase Realtime Database SDK」はデータをオフラインのデータベースに書き込むため、ローカルキャッシュでのデータ表示を可能としています。端末がオンラインになると自動的にローカルデータと同期してくれるため、オフライン時も安心して利用することができます。

セキュリティ効果が高い

リアルタイムデータベースでは、データベース構築の仕方を指定し、ユーザーアクセス権の設定をすることでデータ保護を行います。
各ユーザーがどのデータにアクセスできるのかを指定したり、メッセージの文字数を指定したりする場合、数行のコードで設定することができます。

アプリの使用状況やユーザーエンゲージメントの解析ができる

これは、アクセス解析ツールである「Googleアナリティクス」という機能を使って行うことができます。この機能を使用する際、アプリに「Firebase SDK」と追加すると自動でデータ収集が開始されます。
またFirebase Cloud MessagingやFirebase Crash Reportingなどの他の機能や、BigQueryやGoogleタグマネージャなどのGoogleが提供する他のサービスとの統合もできます。

iOSやAndroidなど異なるデバイス間へのメッセージを無料で送受信できる

これは、「Firebase Cloud Messaging」という機能を使って行うことができます。
この際、セグメントを使用してメッセージを送るターゲットを設定することも可能です。送信したメッセージはダッシュボードでモニタリングできるので、アプリマーケティングの分析に役立たせることができます。

いかがでしょうか?
このように、Firebaseには便利な機能がたくさんあります。
今後アプリ開発の際はぜひFirebaseを活用し、より効率的なアプリ開発を試みてください。

AppCooking

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