開発後助言

アプリでサブスクモデルを実現したいときは?

ここ最近話題になっている「サブスク(サブスクリプション)」ですが、何となく聞いたことあるけど、どんなものなのかよく分からない方が意外に多いのではないでしょうか?
そこでこの記事ではそんなサブスクについてご紹介します。

サブスクとは何か?

サブスクリプション(以下サブスク)とは、「料金を支払うことで一定期間のサービス提供を受けられる」ことです。元々は雑誌の「年間購読」などの意味で使われていました。昔から馴染みのある近いサービスといえば「新聞購読」ですね。最近では「VOD(動画配信サービス)」と呼ばれるサービスが人気ですが、これもまさにサブスクに含まれます。
以前は、購入によって「所有」することが多かったですが、最近では一定のサービスを「利用」するに変わってきております。この消費の変化によってますますサブスクの需要が増えていると言えます。

サブスクのメリット

①、今後の売上見込みの試算がしやすい
物販の場合、翌月以降や年間売上の試算を出すことは非常に難しいです。これに対しサブスクの場合、毎月一定金額の支払いということで、今後の売上の試算(利用者×単価)が楽にできます。

②、新規への導入がしやすい
物販の場合、新商品が発売されても購入代金が高くて見送ることもあります。これに対しサブスクの場合、現状のまま月額料金を支払いながらも新サービスも利用することができます。利用者にとって新規導入しやすくなるということで、結果的に利用者拡大し売り上げアップに繋がるケースが増えています。

③、利用状況などの様々なデータが取れる
サブスクでは、各種サービスの利用状況や統計などのデータが日々取れるため、今後のコンテンツ拡充や育成などがしやすいです。またこのデータをもとに改善や修正を加えていくことで解約防止にも繋がりやすいです。

④、今後様々な商材にも対応できる
最近では、今まで購入してたものがサブスクによるサービス提供型に変わっていますし、今後ますます展開されていくことが予想されます。今後は食品や衣料品をはじめ、車などの移動手段もサービス提供型に変わっていくと言われていますので、今から参入することでその可能性を無限に伸ばすことができると言えるでしょう。

サブスクのデメリット

①、スタート直後に利用者が一気に増えない
これはサブスクならではと言えますが、サービス開始直後にユーザーを一気に増やすのが難しいです。また月額制なので、投資した分を回収するのも時間が掛かりますので、それなりに耐えられる力がないと収益化の前に破綻してしまいます。しっかりと計画を立てて準備をし、収益化に向けた試算をだし、損益分岐点を把握することが大事です。

②、常に新しいサービスを提供し、機能改善し続ける必要がある
サブスクの「使い放題」の場合、多くのユーザーは興味を惹きつける新作や新曲などのコンテンツを提供し続けないと、すぐに解約に繋がります。そのため、常に新鮮なコンテンツを提供できる体制を整えておく必要があります。

③、ブランド価値の低下を招く
これまでは高級品だったものがサブスクで利用できる、なんてことが話題になっています。しかし、そういったものにまで安価な値段設定してしまうと、これまで築き上げてきたブランドイメージの低下や崩壊に繋がり、結果的に利用者が伸びず収益に繋がらないこともあり得ます。そういったことにならないように、しっかりと丁寧にサービスプランを立てていく必要があります。

アプリでサブスクする場合

現在スマホのアプリには「基本無料・アプリ内課金」や「有料アプリ」があります。以下に懸念点などについてまとめました。

①、有料アプリ

これは毎月一定料金を支払うことで利用できるアプリや、インストール前に支払う(購入するような感じ)ことで利用できるアプリのことです。
特にスマホアプリは無料のものが人気ということもあり、月額制のアプリは流行らないとも言われています。実際にリリースしても一気にユーザーを増やすというのは難しいと言えるでしょう。しかし、無料アプリのユーザーのなかで特に課金しているユーザーのなかには、サブスクの方が良いという意見もあります。

これは無料アプリの場合、コンテンツ内容の改善や拡充が良くなかったり、エラーやバグが修正されず放置されている、サポート対応が遅い・悪い、などの不具合が当たり前のようになっていますが、特に課金ユーザーからの不満が大きくなっています。
そうしたユーザーはお金を払ってでも良い環境で楽しみたいという考えを持っていますので、サブスクで運営の管理・サポート体制を整えて、そうした声にしっかり応えることで生き残ることができます。

②、無料アプリ・アプリ内課金

これは基本無料で楽しむこともできるが、アプリ内課金することでさらに楽しめる要素があるということで、最近のスマホアプリはほとんどこのタイプになってることが多いです。あまりお金をかけず(無課金・微課金)に隙間時間に楽しみたいというユーザーにはもってこいのアプリであることは間違いないです。
しかし、基本無料ということでユーザー数の割には収益が少なく、管理・サポート体制が十分に機能していないことが多いです。その辺を気にするユーザーにとってはストレスに感じることもあるでしょう。

まとめ

この記事では「サブスク」についてご紹介してきました。
最近では月額制が徐々に浸透してきて、今後ますます人気が増えることが予想されます。
今後はさらに、今まで「購入」してたものが、サービスとして「利用」するに変わっていくと思いますが、そのなかでユーザーが求めてる期待に応えていくことが大事になってくるのではないでしょうか?

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