WhatsAppとWHOが連携【WHO’s Health Alert 】
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界保健機関(WHO)はヨーロッパ時間で3月20日に、米Facebookと提携してメッセージングサービス「WhatsApp」で新型コロナに関する質問に答えるチャットボットのサービス「WHO’s Health Alert」を立ち上げたことを発表しました。Whatsappはアメリカ発のメッセンジャーアプリです。
30か国語に対応していて、シンプルな操作性で人気があります。ユーザーは20億人を超え、特に発展途上地域で多くの人に利用されています。Whatsappの特徴として、セキュリティがしっかりしている点、相手がオンラインかどうかがわかる点、自動バックアップ機能がある点などが挙げられます。アプリ内で扱うメッセージテキストや画像、動画はすべて暗号化されていて、送った相手以外解除コードを持たないため、他者がその内容を見ることができません。このようなエンドツーエンド暗号化機能を取り入れることで、強固なセキュリティを実現しています。
また、やりとりをしている相手が入力をしていると画面に「入力中」という表記がなされるので、リアルタイムなやりとりを感じることができます。また最終接続時間が記録されるため、相手がいつメッセージを読んだのかを確認できます。加えて、Whatsappはバックアップを全自動で行うため、スマホの機種を替えても履歴が消える心配はありません。なおバックアップをするタイミングは、毎日・週1回・月1回と間隔を設定をすることができます。WHOのBotをフォローするには、このWhatsAppアプリで「+41 79 893 18 92」で「hi」と送信します。
Webページからであれば1タップで送信が可能です。このチャットボットのサービスの狙いは、個人が信頼できる専門家に直接質問できるようにし、誤った情報の拡散や思い込みを防いで感染拡大抑制につなげることです。また専門家への質問に加えて、感染から身を守る方法や旅行についてのアドバイス、迷信の例、最新の患者数など様々な情報を得ることができます。人々が正しい情報に基づいて正しいアクションをとることは、今の時期に特に重要なことです。ぜひこのWHO’s Health Alertを利用して、一人一人が正しい情報を得て、新型コロナウイルスの感染拡大防止に努めましょう。