【ファーウェイ】Uber競合の「Bolt」を独自のアプリストアへ
中国に本社を置く大手通信機器メーカー「ファーウェイ:華為技術・Huawei」は現地時間7月4日に、AppGalleryで初となる配車アプリ「Bolt」を追加すると発表しました。
Boltは、エストニアに本社を置く配車アプリ開発企業であり、欧州各国を中心に急速にユーザー数を伸ばしているサービスです。中でもロンドンでは、アメリカ発の配車アプリサービス「Uber」に変わる新たな選択肢として期待されています。
Boltが提供するサービスは国によって異なりますが、自転車と電動スクーターのシェア、オンデマンドの配車などがあり、今後は食品配達も追加される見込みです。
今回、BoltがAppGalleryに追加されることが取り上げられた理由として、ファーウェイが米中摩擦問題の影響によって、新しく開発する端末にGMS(Google Mobile Service)を搭載できないことがあげられます。
そのため、現状ファーウェイの端末ではGoogleが提供している純正アプリやサービスを使うことができず、「Uber」のサービスも例外ではありません。その影響を受け、ファーウェイはGMSに代わる独自のサービスであるHMS(Huawei Mobile Service)の整備に注力しています。
ファーウェイでアプリを使用する場合には、HMSに対応したものを、先述した「AppGallery」という専用ストアから入手することでのみ使用可能になります。AppGalleryは現在、「Google Play」や「App Store」に次ぐアプリマーケットとして成長し続けて、今後もサービスの拡大が期待されています。
AppGalleryには18のカテゴリーがあり、ソーシャルであれば「LINE」、ショッピングでは「楽天」「Amazon」など、日本でもお馴染みのアプリやサービスを活用できます。
他にも、仕事を行う上で欠かせないツールである「Microsoft Office」、日常生活で役立つサービである「ナビタイム」「トリバゴ」「クックパッド」、アパレル部門として「ZARA」など、多くのユーザーが知っているサービスやアプリが急増しています。
AppGalleryは現在までに、170カ国以上でサービスを展開しています。月間アクティブユーザーは4億人を超え、アプリの開発者登録数は140万人以上にも上ります。ファーウェイは今では、欧州ではサムスン、Appleに次いで人気の高いスマートフォンブランドとなりました。
先述したBoltのアプリがAppGalleryで提供されることで、Boltはまったく新しい市場の顧客を獲得できる可能性があり、日本にもその影響が及ぶことも考えられます。
今後ますますマーケットの活性化が予想されるファーウェイのAppGalleryに、ぜひとも注目してみてはいかがでしょうか。