都道府県別キャッシュレス決済事情!先進県はどこ?
近年急速に浸透したキャッシュレス決済。
2019年10月にスタートした、キャッシュレス・ポイント還元事業に加えて、
2020年の新型コロナウイルスへの感染拡大防止策としても、一気に身近になりました。
1〜2年前は現金決済がメインだったけれど、
いまや積極的にキャッシュレス決済を利用している、
そんな方も多いのではないでしょうか。
全国のデータをみると、やはり急速な伸びが伺えます。
(参考:経済産業省「日本のキャッシュレス決済比率」2020年6月)
今回は少し視点を変え、都道府県別でのキャッシュレス決済事情に目を向けたいと思います。
(参考:infcurion「キャッシュレス決済の都道府県ランキング! ~決済動向調査2020~」)
クレジットカード利用率TOP10
クレジットカード利用率の偏差値TOP10は、奈良県(65.9)、滋賀県(63.9)、山梨県(63.9)、三重県(63.3)、兵庫県(62.8)、和歌山県(62.5)、東京都(62.1)、富山県(61.4)、愛知県(61.2)、石川県(60.2)
という結果となりました。
各地で普及していることがわかりますが、下位を見ると、
偏差値が30を下回っている都道府県が2つありました。
また、日本クレジット協会の調査によると、
都道府県別人口推計数に対するクレジットカード契約は、
1位東京都が250%に近いのに対し、沖縄県は140%を下回っているというデータもあり、
クレジットカードの利用率は決して全国一様ではないようです。
電子マネー利用率TOP10
偏差値TOP10は、千葉県(72.2)、東京都(70.4)、神奈川県(70.3)、福島県(68.7)、宮城県(66.0)、奈良県(65.0)、茨城県(63.1)、埼玉県(62.8)、山梨県(61.4)、北海道(56.4)、
という結果となりました。
首都圏の3都道府県が70を超えているところをみると、
電子マネー加盟店が多く、便利なのではないか、と推測もできますが、
経済産業省の「ポイント還元事業 登録加盟店の地域分布」によると、
東京以外の関東圏が下位を独占。
同都道府県の中でも繁華街と郊外などで地域差があるのではないかと考えられます。
QRコード決済アプリ利用率TOP10
和歌山県(72.6)、福井県(69.4)、島根県(68.1)、福岡県(65.9)、大分県(62.7)、広島県(62.5)、長崎県(61.4)、岐阜県(60.2)、岡山県(59.3)、徳島県(59.4)
という結果となりました。
クレジットカード・電子マネーではトップ10にまったく現れなかった九州・中国・四国ですが、QRコード決済アプリでは九州から3県、中国からも3県、四国から1県がトップ10入り。
東京や大阪・京都、福岡といった主要都市以外の都道府県で多く普及している、興味深い結果となりました。