開発前助言

現在と未来のモバイル市場を考える

今回は今までのモバイル市場のまとめと今後のモバイル市場の予想についてご説明します。

今までのモバイル市場

2019年の全世界アプリダウンロード数は、過去最高となる2040億件でした。また全世界のアプリストア消費支出は1200億ドルに到達し、2016年の2.1倍に増加しています。さらに1日のモバイル利用時間は2018年から40分伸び、全世界平均で3時間40分に増加しました。この章では、このようにモバイル市場が発展した大きな要因を5つ挙げて、それぞれについてご説明します。

1つ目は、発展途上国でのモバイル市場の発展が著しいことです。
発展途上国では、電気などの社会インフラ整備が進んでいない地域が多い中、携帯電話網の整備は急速に進んでいます。所得水準や教育水準の低さに阻まれることなくモバイル市場が発展していることは、発展途上国の人々がそれらの技術を活用し、社会生活の改善や経済的な発展の可能性を開くことにつながると考えられるでしょう。

2つ目は、サブスクリプションの支出が増加したことです。
サブスクリプションとは、商品やサービスに代金を直接支払うのでなく、利用できる期間に支払うサービスのことです。その代表的な例としては、知育玩具が期限なしで使い放題の子ども向けサブスクリプション、ドラマや映画が見放題の動画サブスクリプション、電子書籍が読み放題の本サブスクリプションなどです。アメリカでは、非ゲーム系アプリにおける消費支出上位250のうち、支出額の96%がサブスクリプションによるものでした。また、世界においてもサブスクリプションモデルが成功を収めていて、マッチング系アプリのTinder、動画ストリーミングアプリのNetflix、Tencent Videoが2019年の非ゲーム系アプリの消費支出ランキングの上位3位を占めています。

3つ目は、IoTアプリのダウンロード数が急増し、モバイルがデバイス郡の中枢になったことです。
米国では、2019年の1年間でIoTアプリの上位20位のダウンロード件数が1億6000万件を超えました。なお、ダウンロード数上位のIotアプリはAmazon Alexa、Roku、Google Home、Xboxなどです。

4つ目は、フィンテックアプリ(=金融機関以外の企業が管理しているアプリ)が速いペースでユーザー基盤を拡大させたことです。
全世界における上位10位のフィンテックアプリとバンキングアプリ(=民間の金融機関や金融サービス会社が管理しているアプリ)を比較すると、平均月間アクティブユーザー数において、フィンテックアプリがバンキングアプリを大きく上回りました。この大きな要因は「◯◯Pay」の利用者が増加したことです。

5つ目は、動画ストリーミングアプリの市場が拡大したことです。
従来からあるサービスであるNetflixやAmazon Prime Video、HBO NOWやDisney+、AppleTV+の登場により、近年動画ストリーミング市場の競争が激化しています。また動画ストリーミング市場においては、米国におけるNetflixユーザーのうちDisney+も利用している人の割合が25%に昇るなど、ユーザーの重複利用率が高いことも市場拡大の大きな要因です。

これからのモバイル市場を予想

 ではこれらの現状を踏まえて、今後モバイル市場はどのように発展していくでしょうか?
今後のモバイル市場の予想についてまとめます。AppsFlyerは、世界の年間アプリインストール広告費は増加し続け、2022年には1,180億ドルに達すると予測しています。これは、発展途上国で何億人ものユーザーがこれからオンラインサービスを利用するようになると予想されるからです。またGSMAは、世界の人口のほぼ半分である35億人以上がモバイル端末を使ってインターネットを利用しており、今後数年間もこの数値が継続的に成長することが見込まれると予測しています。

なぜなら、開発途上国ではまだ大部分の人がスマホを所有しておらず、2022年までにはインド、中国、インドネシア、アフリカなどの多数の国で、数億人のユーザーが新しくスマホを使ってインターネットを利用するようになることが見込めるからです。その結果モバイルアプリのダウンロード数も増加し、ダウンロード総数は2019年の2,040億回から2022年には2,580億回になるとAppAnnie社は述べます。

またeMarketer社は、サーチやブランドに大規模な予算を要するモバイル広告にかかる金額は、2019年の合計2,410億ドルから、2022年には3,680億ドルに達すると予想されています。そのため、アプリインストール広告費が占める割合は2022年までに30%増加し、モバイル広告費のほぼ3分の1に達するとしています。

以上が、今までのモバイル市場のまとめと今後のモバイル市場の予想です。

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