スマホを持つのは若い世代だけじゃない! スマホのおかげで変わったシニア世代の生活
ここ数年で、スマホの利用率が急激に増加しています。
MRCのFastaskのインターネット調査によると、2019年の10代~50代のスマホ利用率は約9割という結果でした。
まさに、”スマホネイティブ世代“と呼ばれるにふさわしい世代です。
しかし最も驚くべきなのは、60代のシニア層の利用率が2013年には17.9%だったのが、2019年には4倍近くの68.5%に昇っていることです。マーケティングリサーチのMMDLaboが運営するMMD研究所によるシニアのモバイル利用推移調査でも、携帯電話を所有する60~79歳のスマホの利用割合は、2012年が12.7%、2013年が22.7%、2014年が27.6%、2015年が30.2%、2016年が41.0%、2017年が51.3%、2018年が61.5%と右肩上がりで増加した勢いは止まらず、2019年には68.5%に達したという結果が出ました。
スマホ普及で起きた8つの変化
このように60歳以上のシニア世代の方々にとっても、今やスマホは欠かせない生活の一部となっているのです。
そこで今回は、スマホの普及がシニア世代の方々の生活にどのような影響を与えているかについて述べます。
NTTドコモのモバイル社会研究所の調査によると、スマホの普及によってシニア世代の生活には主に次の8つの変化があったという意見が聞かれました。
すぐに調べる
1つ目は、疑問に思ったことをすぐに調べるようになったことです。
スマホのネットで検索すると瞬時に多くの情報を得られるため、疑問に思ったことがあった時にはスマホですぐに調べるようになった方が多いようです。
ストレス軽減
2つ目は、車・電車の渋滞情報等によりストレスが軽減したことです。
スマホには様々な便利なアプリがあります。シニア世代の方々は、交通渋滞の状況を調べて事前にその度合いを知ることができるスマホアプリを活用することで、予測不能によるストレスを軽減させているのでしょう。
メモを取るようなった
3つ目は、カメラ機能でメモ・板書を取る機会が増えたことです。
スマホは、ガラケーに比べて圧倒的にカメラ機能が充実しています。スマホのカメラ機能を使うと、数メートル離れている場所でも拡大して画質の良い写真を撮ることができます。そのため、これまで講義や集会などで手書きで行っていたメモや板書を、代わりにスマホのカメラで撮って保存する人が増えたようです。
迷子にならない
4つ目は、地図アプリ等により道に迷わなくなったことです。
スマホには、充実した地図アプリがあります。行きたい場所への道のりを指示してくれるのはもちろん、現在地や進行方向をリアルタイムで表示してくれるアプリも多くあります。それらのアプリを使うと、紙の地図のように進行方向を見間違えることなく、迷わずに行きたい場所へ行くことができます。
ネットで買物
5つ目は、商品を簡単に見つけてネットで購入するようになったことです。
シニア世代の方の中には、買い物は車などを使わずに家から近い徒歩圏内で済ませる人もいます。また、店舗に行っても広い店内で買いたいものを見つけるのが大変だという意見も多く聞かれます。しかしスマホのネットショップでは、家にいながら欲しいものを検索して簡単に見つけて購入することができるため、スマホを活用して買い物をする人が増えているのでしょう。
持ち運ぶものが減った
6つ目は、音楽プレーヤーやカメラ等の専用機器の持ち歩きが減ったことです。
スマホは、1台でいくつもの専用機器の役割を果たしてくれます。特に音楽アプリやカメラアプリには豊富な種類があるため、自分に合うアプリを見つけて、出かける時にスマホアプリを専用機器の代用とする人が多いのではないでしょうか。
コミュニケーションが取りやすくなった
7つ目は、LINEでスムーズにコミュニケーションや連絡が取れるようになったことです。
現在、スマホ利用者のほとんどがコミュニケーションや連絡ツールとしてLINEを使っているため、シニア世代の方々もLINEを活用して、いろいろな人とスムーズにコミュニケーションを行なっているようです。
支払料金を節約できた
8つ目は、格安スマホを使うと料金を安く抑えられることです。
大手キャリアで契約すると、ガラホであっても月額6,000~7,000円は掛かりますが、格安スマホはその半額以下の3,000円以内で利用することができます。また利用頻度に合わせたプランが多数あるため、自分に合うプランを選ぶことができます。特に頻繁に動画を見るユーザーが少ないシニア世代の方々は、格安スマホを使ってスマホの月額料金を安く抑えている人が多くいるようです。
このように近年、シニア世代の方々もスマホを活用して生活を豊かで便利なものにしています。
今後も、シニア世代のスマホ利用率は増加すると考えられます。さらに高齢化が進むと予測されるこれからの時代に、シニア世代の方々をターゲットにした新たなスマホサービスを展開していくことは、スマホ普及率をより一層高めることにつながると考えられます。