開発前助言

「とりあえず見積もりで!」と依頼する前に知っておきたい基礎知識

多様化するスマホ時代の顧客接点として重要な位置を占めるようになった「アプリ」。情報の整理や新規事業のためにアプリ開発を検討される企業が増加しています。
しかし、社内でアプリ開発のプロジェクトを立ち上げたものの、「具体的なアプリの内容が決まってない」、「開発経験がなく、何から着手すればいいかわからない」、「見積もりが高いのか低いのか、わからない」、「そもそも予算が決まってない」といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、アプリ開発の見積もりを取るときの考え方について徹底解説していきます。

アプリ開発の費用の相場はどれぐらい?

まず、「アプリ開発の費用って、だいたいどれくらい?」と言われる方が多いのですが、実装する機能や開発の規模によって料金は大きく異なります。
「Instagram」と「LINE」はどちらもアプリですがまったく用途もサービスも異なるように「アプリだからいくら」ということができません。
そのため、アプリのタイプ別相場はお伝えできますが、「アプリ開発費はいくらです」と一概に言うことはできません。
そこで、制作会社が見積時、重視しているポイントをいくつか紹介したいと思います。

アプリ開発の費用には制作会社の人件費と経験値が大きく関与する
アプリ開発の費用の見積もりは、一般的に以下のような計算式で試算されます。

工数における単位は「人月(にんげつ)」「人日(にんにち)」「人時間(にんじかん)」の3種類があります。
IT業界に居る者にとって、「1人月」という言葉は常識になっていますが、初めてシステム発注される方にとっては、聞き慣れない言葉です。まずは最も多く使われる「人月」について理解しましょう。1日8時間、1カ月20日稼働すると仮定して計算したのが人月です。つまり「1人のエンジニアが1日8時間、20日作業してこなせる仕事量」が1人月というわけです。

3人月の場合は「1人で60日間(3カ月)作業してこなせる仕事量」を表します。


ちなみに、1人のエンジニアが1カ月働く場合のコストは「人月単価」と言います。

「人日」の場合は期間が変わり、「1人のエンジニアが8時間(1日)費やしてこなせる作業量」を表します。3人日であれば、1人で作業した場合に3日必要な作業量を表します。

「人時間」の場合も同じように、「1人のエンジニアが1時間費やしてこなせる作業量」を表します。3人時間であれば「1人で作業すれば3時間かかる仕事量」、を表します。

工数管理においては「人月」を頻繁に使うので、覚えておきましょう。


「その機能の実装は3人月ですね」と言えば、
1人の技術者が3カ月間働く仕事のボリュームです。
もしくは、1カ月で3人のエンジニアが仕事をすることです。(急ぎの場合など)

人月は理解できたが、なぜ開発費用が高額になりがちかと言いますと「単価=エンジニアのコスト」だからです。「エンジニアの能力差」でエンジニアのコストが異なります。


新人で1年目で1人月50万円
中堅で1人月70万円
上級で1人月200万円

エンジニアの実力に応じて単価があり、人月もある。
だから見積もりを出すときは、

『新人1人月+中堅2人月+上級1人月
合計390万円(4カ月)』

などとなる場合が多いです。

なので、異常に高額な見積もりの場合はその開発会社のエンジニアが高給取りの可能性が高い。もしくはそのアプリ開発を敬遠しているか開発経験がないと思われます。
また、異常に低価格の見積もりの場合はエンジニアが薄給というよりは実装する機能の開発経験があるか、その機能を得意とするエンジニアが在籍している場合が多いです。

ですから、アプリ開発の費用には制作会社の経験値が大きく関与します。

そのため、アプリ開発を依頼する制作会社ごとにバラバラの見積金額が出てくることは珍しくありません。アプリ開発を依頼をする前に、開発会社の規模感や開発実績が費用面を大きく左右していることをしっかりと把握しておきましょう。

アプリ開発の費用を正確に見積もるために企画と予算を決めよう

制作会社によって金額が大きく異なるのでは、依頼先を決める際に困ってしまいます。開発会社の経験・感覚次第なのでバラつきをゼロにすことはできませんが、可能な限りバラつきを少なくする方法があります。
それが「エンジニアが正確に見積もりできる詳細な企画と資料を準備すること」です。
「サービス内容、活用方法、市場規模(ダウンロード数)」といったアプリ開発の目的や運用方法、「何画面必要なのか」「決済・チャット・ログイン機能があるのか」といった具体的なイメージまで網羅した企画資料。それから予算とゴール(リリース日)がある程度決まっているのが望ましいです。
エンジニアは、資料をもとに作業工程を試算します。ここで企画とゴールが明確になっていないと、どれくらいの人員・工数が必要なのか判断できません。例えば予算はあるが期間が短い場合は、上級エンジニアで開発を進めます。逆に予算はないが1年後のリリース予定なら新人をメインにアプリの開発を進められます。
しかし、専門知識がなく、どうしても詳細な資料の準備が難しいという方も多いと思います。そんなときは、類似したアプリを提示してみてください。
例えば、「インスタグラムみたいな写真投稿アプリを作りたいけど、費用はいくら?」などと聞いてもらえた方が開発会社も見積もりをしやすくなります。
重要なのは企画・予算・ゴールですがとても難しいことです。まず、アプリの企画が社内で上がったら自分たちだけで考える前にプロに相談することをお勧めします。

見積時、忘れちゃいけない運用コスト

ここまで開発費用の見積もりについて解説してきましたが、制作会社に支払う開発費用とは別に、開発中にもアプリのリリース後にも運用コストがかかることをお忘れなく!
レンタルサーバーの月額費用やデベロッパー登録にかかる費用など、アプリ開発のベースとなる部分で下記のようなコストが発生します。


開発費用とは別で発生するコスト
・サーバーランニング費用(月額)
・デベロッパー登録(年額と単発)
・ドメイン取得費用(年額)
・アプリの保守・運用(追加開発)費用

開発するアプリの内容・規模によって異なりますが、開発費用以外に、こういったコストが発生することもしっかり把握しておきましょう。
毎月、数百万円の高額な費用がかかるケースもあるので、あらかじめ開発を依頼するアプリ制作会社に運用方法を提案してもらうことをおすすめします。

まとめ:アプリ開発の費用を見積もる前にまず制作会社に相談しよう

アプリ開発費用の見積もりの仕組みや開発費用以外のコストについて解説してきましたがいかがでしたか?
お見積もりを取る前にまずは、制作会社に気軽に相談・問い合わせしてみましょう。
アプリ開発の費用は制作会社の経験値やエンジニアコストに大きく左右されます。だからこそ、相場に見合った費用を正確に見積もりしてもらうにはアプリの企画と予算がとても重要になり、完成イメージがわかる資料が大切になります。
とはいえ、アプリ開発の経験がない限り、なかなかアプリの構造やリリース後の運用までイメージするのは難しいものです。専門的な知識が必要になるので初めて依頼をする場合はやはりプロの見解に頼らざるを得ない部分も多々あるので、まずは気軽に制作会社に相談してみるといいでしょう。また、アプリは開発して終わりではなく運用という長いお付き合いが必須になるので金額だけで決定せず。担当者の人柄やサポート体制も確認することをおすすめします。何事も相談ベースでしっかりと確認しながら進めていけば大きな失敗は起こりにくいと思います。

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